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フランケンシュタインの恋 二次小説

永遠の命 限りある命 2

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「サキさん!お会いできてよかった。電話をしようと思っていたんですよ。
いよいよ研究も最終段階になってきました。
もうすぐ、きっと薬が完成してあなたももう死をを恐れなくてもよくなります。
しばらく、息子を連れて山の研究室に籠ります。
ですから、連絡が取りづらくなりますがどうぞご心配なさらずに。
必ず成功させます。時間も…もうあまりないのです。急がなくては…。」

深志研太郎博士はそうおっしゃった。

彼は、私の婚約者。
私は、世間的には嫁に行って不思議はない年齢だったが、幼い頃から不治の病を抱えており、到底結婚などできる身ではなかった。
ただ、そのことが人に知れればほかの兄弟姉妹、親戚の縁談に差しさわりがあるので、勉強と仕事に励むあまり婚期が遅れたことにしてあった。

私は、伝染病研究所が家の近くにできた時からそこで研究助手として働いていた。
深志博士とは、博士が研究所に赴任された時に私が博士の助手となって知り合った。

博士は、菌類の研究に打ち込んでおられ、研究所だけでなく菌類の採取に便利だからと山の中にもご自分で研究室を作られて時々そこに籠っていらした。

ある時、一度だけその山の中の研究室に博士のお使いで伺ったことがあった。

家からさほど遠くないところにある山とはいえ女の身で登ったことなどなく、道中難儀ではあったが目にするものがすべて珍しかった。

もう何百年もそこに生えているのであろう大木があり、不思議な静寂が森にはあった。
キノコもそちこちに様々なものが生えてあった。
こうして山の中で見ると、いつもは少々気味の悪いもののように感じていたキノコが、博士が言うように「美しい生物」に感じられる。

「あの…サキさん…でしょうか?」

誰もいないはずの森の中で突然声をかけられ、驚いて振り向くと、そこにあの方はいた。
涼やかな目をした青年だった。

「はい…。あの…あなたは…?深志博士の研究室をご存知でしょうか?」

「父がお待ちです。ご案内いたします。
ここから少し急になりますので、足元お気を付けください。」

差し出された手を頼っても良いのか迷っていると、ニッコリと笑って私の手を取りずんずんと登っていく。
殿方と手を繋いだことなどない私はどきまぎとしてしまった。

「お父さん、サキさんをお連れしました。」

「やあ、サキさん、こんなところまで来てもらって申し訳なかった。」

「博士、遅くなり申し訳ありませんでした。こちらが書類でございます。」

「ああ、ありがとう。これを待っていたんだ。海外から取り寄せたい菌類があってね。その手続きに必要なんだよ。
こっちもちょっと手が離せなくて、急いでいたものだから。

スマンが、書き上げてしまうので少し待っていてくれたまえ。」

「かしこまりました。」

博士が階下に降りていくと、青年と二人きりになった。

「先ほどはご挨拶もせず失礼いたしました。

息子の、研と申します。父がいつもお世話になっております。」

「息子さん?でいらっしゃいましたか。」

「はい。
息子とは言っても、父と血は繋がっておりませんが。
僕は孤児で身寄りがなく、施設で育てられました。
健康で運が良ければ養子となることもあるのですが、僕は生まれつき病気があって…。
そのせいで学校を卒業し就職して施設を出なければならない年齢になっても仕事にもつけずいた時に、施設の嘱託医だった博士が僕を引き取り養子にしてくださったのです。」

「そうでしたか。
私は、博士の助手をしているサキと申します。
博士はお若いのにこんな大きな息子さんなんてびっくりしましたわ。

ここは、博士がご自分で作られた研究室なんですね。

研さんもいつもこちらで博士の研究を手伝っていらっしゃるのですか?」

「僕は父のようには学問を積んではおりませんから、キノコの採取をお手伝いするくらいのことです。
でも、家族は父と二人きりですから、父がこちらに来るときは大概一緒に参ります。
家に一人きりでいても仕方がありませんから。」

「深志博士は、医学博士でいらっしゃるのにこのように山の上に研究室までおつくりになって、なぜ菌類の研究を熱心になさっていらっしゃるのでしょう?」

「僕にもよくわかりませんが、父は菌類には人の想像を超えた力があるとよく言います。
きっと、新しい薬を作る研究をしているのだと。」

「伝染病のお薬でしょうか?でも、それならば研究所でなさいますよね。」

「そうですね。ここでやっているのは、父個人の研究なんだと思いますよ。研究所とは直接関係はないんじゃないでしょうか。」

そんな話をしていると、博士が階下から上がってこられた。

「お待たせ。 これを、今日中に事務所に提出してほしい。よろしく頼むよ。」

「かしこまりました。」とすぐに研究室を辞そうとすると

「お父さん、僕はキノコの採取に行ってきます。小一時間で戻りますので、そうしたら麓までお送りしますから、サキさん、どうぞごゆっくり。」

え…でも…と私が躊躇していると

「そうするといい。途中で日が暮れてしまうと危ないから、彼に研究所まで送らせよう。

今、お茶でも用意するから。」

「あ、私がいたします。

博士。前からお聞きしてみたかったんですが、博士はどうして菌類の研究を熱心になさっているんですか?」

「それは…医学が進歩したとはいえ、まだまだ治らない治し方の分からない病気もたくさんある。
私は、菌類の力をうまく使えば死んでしまった細胞を蘇らせることができるのではないかと思っているんです。

彼は、息子は、あなたのように病気を抱えているんです。きっともう長くない。そのことを自分でもわかっていて自分の身体を実験に使ってくれという。
そうしたら、自分のように身寄りもなく若くして死ななければならないものでも生まれてきた意味があるからと。

私は、悪いやつなんですよ。サキさん。
自分の功名心を満足させるために彼を引き取り、利用しようとしている。」

「博士は、息子さんのことを愛していらっしゃるんですわ。
博士はお優しいから、行き場のない研さんのことを不憫に思われて養子になさったのに、研さんに負担に思わせまいとそんな風におっしゃるのでしょう?
だから、研さんを何とか助けようとなさって研究していることも利用してなんて。

博士…私の身体もその新しいお薬の実験に使ってくださいませんか?
それで治らない病気を治せる薬ができるなら、私も生きた意味ができるというものです。
私もきっともうそれほど長くは生きらないんですもの。」

「サキさん、あなたは私が何をしようとしているか知らない。
私は、恐ろしいことをしようとしているんですよ。
そんなことに、あなたまで巻き込むわけにはいきません。

でも…、もし実験が成功したら僕と息子と三人で生きてくれますか?」

博士は私の目を見てそうおっしゃった。

私は、あんなことになるとも知らずに頷いた。




こんばんは。
明日はいよいよ第4話ですね。

まだまだ博士や怪物さん謎に包まれていますが、謎が多いうちに勝手な妄想をもう少し繰り広げて見ました。
博士役の役者さん、私は初見なのですが、頑張って老けているのかもしれませんが怪物さんとさほど変わらないように見えるんですよね。
なので、こんなお話にしてみました。
博士、悪人説。です。(ファンの方、石投げないで~)
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