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「屋根部屋の皇太子2次小説」
クリスマスに願うこと

クリスマスに願うこと 阿波の局バージョン 1

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「まぁ可哀想に…泣くほど辛いのに無理に笑って自分を虐めてはダメよ。
もっと自分を大切にしなくては・・・」

「いいんです。私なんか。
大切な人の幸せも祈ることができないしようがない人間なんです。

誰の役にも立てない・・・いいえ、むしろ私の存在そのものが周りの人を苦しめてしまう・・・

どうして・・・私は、何のために、どうしてここにいるんだろう・・・


そうか・・・

モミの木が見つかったら、静かに誰にも気づかれずに消えていなくなれますようにって祈ればいいんですよね。」パク・ハは苦く笑った。

「そんな願い、叶わないわよ。」ソンさんは、静かにでもきっぱりとそう言った。


「どうしてですか?ちゃんと願えば、ソンさんが教えてくださったとおりに願えば、何でも叶うんですよね。ソンさん。」

「本心ならね。
でも、心からの願いでなければ、叶わないわ。

だって・・・、本気で願っていることなら絶対諦めないでしょ。


願い事や夢って、誰かに、サンタクロースに叶えてもらうんじゃないの。
自分の力で、自分の思いの力で叶えるものなのよ。」


「嘘だったんですか?あの話・・・。」明らかに落胆した声で問うパク・ハ。
ソンさんに対し理不尽な態度とは分かっていても、攻めるような眼差しになってしまう・・・

「嘘じゃないわ。

私に教えてくれた人はこう言った。

願いが叶わないのは、その人自身が心のどこかで無理って諦めているからだって。

モミの木を探したり、お店を探したり・・・なかなか見つからないでしょう?・・・そうやって面倒な困難なことなのに、願い事のために一生懸命動いているうちに自分の本心に向き合うようになる。
本気になる。諦めなくなる。だから叶うんだって。

モミの木や、オーナメントに力があるわけじゃないの。

この話はね、本当の宝、夢を叶える力は自分自身の心の中にあるんだっていうことを気づかせるための仕掛けのようなものなの。

パク・ハはちゃんと自分の心に向き合った?

消えていなくなりたいだなんて・・・パク・ハ・・・あなたは今までどんな悲しい思いをして生きてきたの・・・?

・・・かわいそうに・・・辛かったんでしょうね・・・。」

ソンさんは、パク・ハの頬に優しく触れると零れ落ちようとしている涙を優しくぬぐってくれた。

「我慢しなくていいの。

泣いてしまった方がいい時もあるのよ。
思い切り泣けば・・・、そうしたらすっきりする。
曇りが晴れて、自分の本当の心が見えてくる。」

にっこりと優しく微笑むソンさんの目と出会って、パク・ハの堪えていたものが切れた。

泣いてしまおう。
ソンさんなら、私の涙を全部受け入れてくれる。


堰を切ったように泣くパク・ハの背をソンさんは黙って優しく撫でてくれた。


「オーナメントを売ってくれた店の店主が言っていたわ。

願い事なんて、当人は大層に思っているが大概は些細なことなのさ。

目の前にいる人にしゃべってみればいいんだ。それで大半は解決する。

やってみなければ、ダメかどうかわからんじゃないかって。

そういわれて、私はああ、そうだって思った。
何にもしないうちから、できない理由を数えていただけなんだって気づいた。
どうしても叶えたいことなら、叶うまでやり続ければいいだけのことなんだって気づいたら、なんだかそれだけで気持ちがすっと楽になって・・・、あっさり叶ってしまったの。

おかしいわよね。

何であんなに深刻に悩んでいたのかしら?って不思議に思うほどだったのよ。」


理屈では分かる・・・
でも・・・納得したくない気持ちがどこかにあった。

パク・ハは啜り上げながら、

「ソンさんは・・・どうしてそんなに私に優しいんですか?
私は何もお返しできないのに・・・」反論もできなくて、まるで子供が駄々をこねるように俯いたまま言った。


それは、暗にもう聴きたくないという意思表示をしたつもりだったが、ソンさんはまるでそれに気づかなかったかのように続ける・・・


「どうしてかしらねぇ・・・
パク・ハは若いころの私みたいだから・・・かしら。

ねえ、パク・ハ・・・私はね、苦労した人ほど幸せになる権利があると思ってるの。

なぜかというとね、こんなに苦労ばかりしていた私でもこんなに幸せになることができたんですよって周りの人に示して証明するため。

そうして、今苦しんでいる人を励ますの。
私もこんなに幸せになれたのだから、あなたも諦めないで。一緒に幸せになりましょうって・・・。

それがあなたの役目。それが私に対するお返し。


ね、勇気を出して。
あなたの本当の気持ちをあなたが見つめている人にぶつけてみるの。
もう喧嘩しちゃったんでしょ。いいじゃない、嫌われたって。今より悪くなることはないじゃない。

消えていなくなれるだけの覚悟があるのなら、あたって砕けろ・・・よ 」


パク・ハはいつの間にか泣き止んで顔を上げ、ソンさんをしっかりと見つめていた。

目には光が戻り、青ざめていた頬も心なしか赤みが差したようだった。


「ソンさん、わたしやってみます。

もうどうせ嫌われてしまったんだし、もともと聞き分けのいい淑女だなんて思われてないんだし。

あたって砕ける・・・ですよね 」


「そうよ、その息。

じゃ、携帯出して。今すぐ電話よ。」

「えっ?今ですか  ソンさんのいる前で? 」

「そうよ。もちろん。

私が帰ったらやっぱり・・・ってなるでしょ。後ろ向きの心が出てきちゃうのよ。

恥ずかしがっている場合じゃないの。ふぁいてぃん 」


「・・・わ・わかりました 」

意を決したようにパク・ハは携帯を取り出すと「テヨンさん」と記されたところをタッチした。

お願い・・・電話に出て。テヨンさん・・・


「あ・・・テヨンさん?パク・ハ・・・です。さっきは・・・」


ソンさんはそれを見届けると、静かに店を後にした・・・


2015-01-03 16:56:54
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